病者の日・ルルドと癒し
2月11日が「世界病者の日」と定められて11年目を迎える。
悩み・苦しみ・病気などは、神様がお造りになったものではない。神様がお造りになった善いものを、調和をもって全面的に受けいれていないことから起こった恵みの欠如であり罪なのだ。もちろん、悩み苦しみ病む人当人の罪であるよりは、人類が調和を乱し続けた罪の犠牲者である場合が多い。そこでわたしたちは人類の一員として、失われた調和や恵みを回復し、病み苦しむ人の癒しを求めて、助け合う。だれでもが「神様に愛されている子どもだ」との自覚をもって喜びと感謝のうちに人生を全うできるように、祈り・働く。悩み・苦しみ・病む人も、キリストのいのちに参加する一細胞である自分に負わされたこの重荷を、自分と人々の成長のために活用してくださいと願いつつ神様への従順と愛の献げものとする。こんな心を鼓舞するために設けられたのが「病者の日」なのだ。
なぜ2月11日に? この日全世界のカトリック教会は、ルルドでの聖母御出現を祝って来た。1858年2月11日〜6月16日フランスの南西部スペインとの国境にそびえるピレネー山麓の岩の洞窟で、当時14才の貧しい粉屋の娘ベルナデッタ・スビルーが18回にわたり聖母の出現を見た。2月25日には聖母の指し示した所から泉が湧き、この水で癒された人があった。それ以来、多くの重病人の奇跡的癒しがあり、約150年後の今日では年間200万人の巡礼が訪れる信仰の町となっている。私も昨年だけでも三回もルルドに詣でることができた。巡礼に参加した一女性は述べる。「四年前にお詣りした時は、”どうか悪性の腫瘍ではありませんように”と必死で祈ったのに、結果は悪性で手術を受けなければならなかった。だけどそれも恵みで、肩や背に痛みを感じながらも転移再発の恐怖に捕らわれず、以前よりもず〜っと明るく力一杯毎日の激務に耐えられるようになっている。これが私の頂いている”癒し”だと、この頃思えるようになった。
ルルドでの病人さん達の熱烈な祈りもさることながら、ボランティアの方々が、各国から多大の犠牲を払って奉仕に参加し俄雨の時には、自分がズブ濡れになっても、車いすの病人達をかばい、明るい笑顔で心を配り、お礼は一切断っても、折り鶴だけは大喜びで受けとって”仲間のためにもう一羽”と願ったあの表情…… あんな愛のこもった信仰の奉仕を想い出すだけで心も体も力づけられ、苦しみの中にも喜びを見つけられるの。」
神の子として明るく生きることを妨げる力からの解放、それを”癒し”と呼ぶなら、ルルドは正に癒しの溢れる聖地なのだ。
2月11日、ルルドの聖母出現の祝日・世界病者の日に際し癒し主の神殿である私たちも、私たちを通して働きたいと望んでおられる主の御働きに協力しよう、ほほえみと思いやりのこもる奉仕によって………。
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